いろいろな理由で長く伸びた爪が放置されていることがある。
先日、行政の介入から介護保険のサービスに繋がった方の
ケアマネ様を通じてご縁があった方。
訪問の前日に「歩かなきゃと思って歩いていたら、足首を痛めた。」
とのこと。歩きにくかっただろうと思う。
デイケアでこの状態を見つけてくださって本当に良かった。
「皮膚科に連れて行ってください。」と言われたそうだが
皮膚科に行くハードルは本当に高いものだと思う。
もちろんご依頼をいただく方々で、先に皮膚科受診をお願い
するケースも多いのだが、それはこの業界での決まり事なので
致し方ないが、ご家族やご本人の負担を考えると申し訳ない気持ちになる。
この方の場合は、食い込みによる炎症等は見られず
差し支えのある疾患もないため
先ず長さを歩くにあたり支障ない長さに
整える必要があり、その後の医療連携はケアマネ様に
お願いすることとなった。
介護保険のサービスを開始すると
これまで見えなかった問題が明るみに出ることがある。
そこをプロの人達が連携を取ってご本人の自立支援に向けた
取り組みが始まるのだが
放置されているかもしれない足元にも注目して
スタートを切ることで
正しく歩行が出来、そのことは膝や腰の負担を軽減し
よりその方の可能性が広がるのではないかと思う。
症例写真は、ご本人の承諾の元使わせていただいており
「こんな足を見せたくない。」とNGの方も多いが
「こんなにキレイになるなら、他の人にも教えてあげたい。」と
ご承諾いただいた。
困っている方に繋がれたらいいなと、その思いに尽きる。



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