爪切り難民と日本のフットケアは…

日々の記録

母が高齢になり、もう4姉妹で会うのは最後になるからと
福岡の大牟田まで同行して、親戚めぐりをした。
今回事前には知っていたが、私がフットケアの仕事を始めて
後から知った話、2人の従妹(姉妹)が実はフットケアに携わる仕事をしていた。

1人は形成外科の院長(春日クリニック)、もう一人は足と靴の相談室を運営(ぐーぱ)。
慌ただしい日程の中、今回、それぞれ熱い思いを語ったり
症例の相談をさせてもらったり、教示をもらったりした。

院長の従妹が「ウチは、美容で収益を上げた分、フットケアで支出がありマイナス。」
と言う。保険内の爪切りは点数が低すぎて病院では断るところが多い。
その結果「爪切り難民」が発生している。
従妹が携わっている15年前から、それは変わらないと言う。

私のチラシを活用くださっている、近隣の皮膚科の先生は、「誰も切る人いないから」
と、爪切りの時間を作っているのだが、私のチラシを患者さんに渡したところ
「保険内で安くできるのに、自費での高いところを勧めるというのはどうなのか・・・」
と言われちゃったのよ~、と。「今度から人を見てチラシを渡すわね。」とおっしゃっていた。

靴にしてもそうだ。この人は普通の靴が履けないからと
「ぐーぱ」を頼ってきているにも関わらず、保険の適用にならないため
高額な負担になるという。

日本はフットケアにおいては、まだまだ後進国なのだなぁと。

離れた地で多く交流する機会もない従妹と同じ志を持つ事を確認し
大牟田と川崎でがんばろう、何かあれば相談に乗ると言って貰えたことは
本当に心強く涙が出るほど嬉しかった。

※写真は、安物の靴しか履かない母に、ぐーぱの足に合った靴を 
体験してもらっているところ




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