高齢者が「靴下を履く」という行為は、簡単な様で、簡単ではない。
介護施設では、もちろん自立支援とは言いながらも
時間との勝負で、介助者が手を出してしまうことが多いのだと思う。
先日のこと。
関わりのある高齢者の方で、転倒による骨折からゆっくり時間をかけて
回復されているのだが、座位でもバランスが取りにくい状況。
洗身動作でも、やっと足先に手が届く様になったことから
足台を用意して靴下を履いていただくことにした。
つま先に靴下がかかるまで、ゆ~っくり。
そこから、引き上げるのも、ゆ~っくり。
見守っていたのだが、あれ!!??
引っかかって止まってしまった。
複数の爪が肥厚しているためだった。
せっかく、ご自分でやる気を出して、履かれていたのに
何ともやるせない気持ちになった。
爪のケアは、自立を促すのだと改めて感じた日になった。
※写真は、別の方のもの
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