今年は遅かった桜のシーズンが終わってしまった。
天気に恵まれず、あっという間に葉桜になってしまったが
それでも、桜の時期は「はんなり」とした気持ちになれる。
フットケアリストとしてスタートして、これまでネイルなんて
興味がなかったのだが、「福祉ネイル」を垣間見てネイリストの資格を取った。
サロンのお客様でご利用なさる方は、「ネイルサロンに通うまでもないけど
ちょっと、ネイルを試してみようかな。」という方が多い。
桜のアートを練習し、この春ボランティアも含めて
たくさんの方の爪に桜を描いてみた。
「わあ、嬉しい!誰に見せよう。」「隣のおばあちゃん、来てくれないかな…」
「次は、何を描いてもらおうかな!」「明日〇〇さんのお店に行って見せてこよう!」
そんな風に言っていただいて、私の方がくすぐったい。
介護の世界では「意欲向上」などの言葉が使われるし
綺麗な言葉を使って接したり、身だしなみが整うことで、認知症の方が
「かつて」を思い出されて、凜と背筋を伸ばし穏やかになられる、そんな場面もある。
ネイルをすることが、その方にとっての
何かのきっかけになれたらいいなぁと、常々思っている。
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